この時期のトウキョウは静かでのんびりしていて大好きですと、かなり以前に書いたことがありました。
でも、この数年の社会の流れなのでしょうか、夏休みを会社がまとめて同時に取ることがかなり難しくなっているからでしょうか、なかなかこの静かなトウキョウを味わうことが出来ません。

日本には以前は季節があり、春には春の、また夏には夏のそして秋、冬ときちんと目に見えて感じる時間や季節の流れがあったように思うのですが、最近はこの季節感も常に２ヶ月ぐらいはずれていて、９月なんて初秋とは暦の中だけで、毎日残暑の日々が続きます。
夕焼けやお月様を見るのが子供の頃から大好きだった私は、このところ昔見た綺麗な空や少し寂しげな月の明かり、なんていう日が少なくなっていて、この地球はどうなっていくんだろう？なんて天文学者ではありませんが、気になったり心配しています。あの頃見た、東京の美しい月、本当にお月様の中にはウサギがいるのではないだろうか？と感じた夕方の暮れなずむあの時間、早く家に帰らないと怒られるなんて、急ぎ足で家路を急いだことを思い出します。
ひんやりとした空気、夜を感じるあの瞬間、なぜか今でも今日一日が無事に終わり自分で自分にお疲れさま、、なんて心の中で言ってみながら、小さな幸せを感じたりしています。
夜には夜の、夏には夏を感じる瞬間がなくならないで欲しいなー。そしてそういう小さなことをいつも感じられる自分でいたい。この東京で生まれ育ったことを、日本人らしい繊細な心を忘れずにいたい。
今夜はどんなお月様を見ながら帰れるのかなーなんて、、台風一過の美しい空を見ながら思っています。

皆さんもたまには、東京のお月様でも見ながら家に帰ってみてはいかがですか？
少しほっとしたり小さな幸せ感じられるはずですから。