車に乗って遠くまでふらりと出かけることが、私にとっては息抜きの一つと感じることがありました。
何も決めない、何かしなくてはならないこともないそんな瞬間はとても大切な時間でもあります。
隣の助手席はもちろん空席、私一人の空間の出来上がりです。
好きな音楽や少しひんやりした空気に包まれた中をゆっくり進みだす、あの感覚がなんとも気持ちよく感じられる都会の中にただ一人投げ出されたような、気持ちよさ。そして昔は、絶対に誰か一緒でなくては寂しい、不安なんて弱気なところもありました。大好きな人と必ず一緒にいたい、何かを見たり、感じたいと束縛気味な自分が見え隠れした頃もありました。
そう言えば、私の若い頃のデートコースと言えばなんと言っても横浜、そして鎌倉、湘南というのがお決まりで、今のように道が広くなかった第三京浜を何十回何百回と走ったものです。ほんの数時間でいけるこの頃のプチ旅行は心までも解放されるような不思議な感覚を感じたものでした。海を見るだけに、波の音を聞くだけに、または中華街で食事をするだけにと、なんとも自分勝手な理由や目的も嬉しくて、大好きな人と手をつなぎ歩くだけで幸せ。そんな今思うと少し恥ずかしい気持ちも懐かしい今日この頃です。
でも、最近よく思うのですが、このような大切な人との時間の過ごし方をもしかして60代になったらまたやっているような、そんな気がしています。そして、違った意味で振りかえり、手を伸ばしたときに一緒にいてくれる大切な人、家族。心が安らかで落ち着けるような人と。変な意味ではなく、そんな年をとりたい、一緒に。
心のデート、、、、ができる人、家族と。
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