OLD midroom

世代交代とはよく言われる言葉ですが、仕事をしていると時々この言葉が胸に迫る時があります。いつの時代をもリードしてきた団塊の世代も、今や50代の半ば、仕事人としては人によりかなりのばらつきが出てくる、そんな時期のようにも感じられます。 悪い意味ではなく、個人的な理由ももちろん、関わっている業界、人によるかもしれないけれど、以前にくらべて、少しノンビリしたいとか、第二の人生を謳歌している方々の姿も見受けられるように見え、ただがむしゃらに前だけを見ていた時とは随分と違ってきたように見受けられます。 私と同世代の人達は、よくこの団塊の世代の人に抑えられたり、教えられたり、共感したり反発したりしてや...

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いつも忙しく、バタバタしている私が選んだ新しい週末の過ごし方は、以前からいつかは実現したいと思っていた、海の側に部屋を持つこと。水の近くにいると何だかのんびり感じられるし、気持ちも落ち着くように思えたので、この秋ついに実現することにしました。 海が見えて、歩いて砂浜までいけて、空に近い所。そんな都合のいいところあるはずない?なんて思いながら、湘南の不動産屋さんを覗いてみました。すると、どうでしょう、かなりいい感じのところがあるじゃありませんか。もう、ラッキーとしか言いようのないグッドなロケーション。部屋の広さは、本当ならもう少し広い方が良いけれど、ほかの部分はかなりいい感じです。そして、何よ...

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朝靄の中の恋

この季節、よく朝靄のなかを大好きな人とお酒を飲んで帰ったことがありました。 自然に手をとり、時より彼に頼るようにして自分の家に向かって、空車のタクシーを横目にみながらあてもなく歩いたものです。そんな夜の時間が朝の光に変わる、あの微妙な瞬間、空の色、空気の流れが私の中ではなんとも気持ちよく、美しく感じられたものでした。臆病で、我侭で、実はなかなか自分を上手に表現できなかったあの頃の私は、こんな時間や空気の力を借りては、その時の自分の気持ちを彼に分かってもらおうと必死でした。自分だけを見ていて欲しい、自分だけを求めて欲しい、そんなまっすぐ過ぎる気持ちが、若い私の精一杯の愛情表現だったと記憶していま...

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最初の上司?

若い頃は何も出来ていないにも関わらず、自分ひとりで何でも出来ているような錯覚に陥っていました。その頃、そんな私を常に厳しくも暖かく応援してくれた上司がいました。 まずは、メルローズ時代の社長。私と社長との出会いは23年前、入社面接の時、かなりやり手の40代後半の青年実業家という感じでした。その頃飛ぶとリ落とす勢いだった、ビギグループの社長の彼は、その当時ある意味業界のカリスマ的存在でした。優しい風貌の中にも厳しい感じで、まさに油ののった魅力あふれる感じでした。質問も的確でストレート、とても分かりやすい勢いのある面接、会社という感じでした。でも、このときの最終面接では、彼の一言で、他の役員の人...

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やりがい

仕事のやりがいは人によって違います。 年齢、性別、その時の状況、環境にも大きく左右されますし、難しいものです。 私も若い頃は、自分中心、偉くなりたい、お給料たくさん欲しい、人に左右されずに何でも決めたい、やりたい、なんて本当に我侭放題な感じでした。でも最近は、それよりも人の為になる仕事がしたい、世の中に今まで自分がしてきたことで恩返しができることはないかなーと考えるようになりました。 同じように、働いている人が少しでも、キレイになったり、オシャレになることで、楽しい毎日が、時間が、仕事が出来るようになったら嬉しいです。例えば、疲れて死にそうな時、エストネーションに寄って洋服をみたり、お花を買...

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男の人を異性として意識し始めた10代の終わり、ある人に出会いました。 少し偏屈で気難しいところはあったけれど、その頃の私には無口で優しく正直でまっすぐな性格がとても新鮮でした。学校の友達とは全然違う、少し影のある横顔、話し方、それでいて目に力のあるところにどんどん惹かれていきました。付き合うこと6年、家庭環境の差やその頃の彼の仕事を理由に、親に反対されても何度も目を盗んでは続けていた若い恋。今なら、自分の思いのままに進むほうを選んだでしょうが、その頃の私はそんなだいそれたことが出来ないような子でしたので・・・。そして、そんな彼から逃れるように安定した人を選び結婚してしまった私。 あれから20...

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いろいろな人にお目にかかると「いつも忙しそうですね」と言われる事がよくあります。 多分いつもバタバタした感じが、私のトレードマークになっているのでしょうか?自分ではそんなに忙しいわけでもないし、そんなに追われているわけでも無いのに、ダメですね。でも、このファッション業界は本当に一年が早く、あっという間にシーズンが流れていきます。今だって、もう一年後の秋冬を考えて動いていますし、、、、そんなことを何年もやっていると自分の中の季節感が狂ってしまっているのかもしれません。 そういえば昔は、この忙しさが好きな自分がいて、そうしているとなんだか頑張れていれるような錯覚があり、嬉しいような自己満足に陥っ...

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海の似合う女になりたい・・・。そうはじめて感じたのはたぶん、高校生の頃。 親の目を盗んで友人何人かと初日の出を見に鎌倉の寒くて暗い海に出かけ時、恐い気持ちと同時に力強い、あの大きな自然に自分が負けない人になりたいと感じたのは。 そして、海を見に行く事、水の側に行くことで、辛い時悲しい時、疲れた自分を何度も抜け出せたものでした。時間の流れと共に変わっていく海の色、空気感、砂の温度、そしてそれを見ながら、心が紐解かれていく気持ちよさ、自分ひとりで悩んでいたり考えていたことが何だか小さく見えてきて、“まだまだ修行が足りない足りない”と、自分で自分を励ましてきたその時々。時には、一人で都会からの逃...

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一人で仕事をする日が増えています。お店とマーケティングの仕事両方を受け持ちながら行ったりきたりし、自分の時間をやりくりしています。そんな時、全然違う自分に帰れる瞬間があります。それは、友人からの、夜のお誘いメール。「今日はこんな一日でした。」とか、「今夜はこの時間ならご飯出来そうだけれど。」とか、「誰々と会うけれど来ない?」なんて、嬉しい言葉がならんでいます。全部が全部、参加できるわけでもないし、行こうと思っているわけではありませんが、なんだか仕事以外の、抜け道が見つかったようで少しほっとします。六本木に移ってからは、どこに出かけていくのも行きやすい事もあり、夜な夜な麻布十番や西麻布と私の好き...

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この頃、そういえば写真を撮る、撮られることが仕事以外では、ほとんどない私です。 もともと、好きじゃない、恥ずかしい、苦手、という個人的な理由と、子供がいない家庭環境で記録、成長を残す必要性がないからかもしれません。でも、そんな私でも、時々友人とご飯、パーティ、旅行などに行くと、デジカメを持っている人が必ず最近では一人や二人はいて撮影会になる時があります。みんなの笑っている顔、照れている顔、ニヤけている顔、少し困惑している顔、、、と後から見直すととても楽しいものです。先日も、多分、かなり前に友人達と一緒に撮影したものが、「遅くなってごめんなさい。」の言葉と一緒にメールで届いて来ました。そのメール...

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