OLD midroom

私は、4月の後半に、日経新聞の方に頼まれて、ある原稿を書きました。 それは、“日本に生まれるかセクシーなビジネスマン”と言う、とても壮大なかつ個人的なエッセイでした。何故この原稿を書こうと決めたのかというと、私は海外の仕事をした時に、何人かの日本人の男性と知り合いました。その方がたは、本当に自分の想像をはるかに超えるぐらい、自由でその上セクシー、しかもとても知的に見える演出が自然に出来ていて、驚いてしまったからです。彼らは、日本人と言うよりも、インターナショナルなアジア人、とても広い視野と建設的なものの考え方が魅力でした。物腰はやわらかいのに、タフなネゴシエターと言う雰囲気もあり、私にはとても...

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今回は、以前にも書いたのですが、大人の恋愛と仕事についてのパート2です。 仕事をしていると、本当にいろいろな人とお目にかかることがあり、その方がたの中には、仕事の枠を越えた話をしてみたい、もう少し彼の違う部分を知りたいと思うことが、時々あったりします。 でも、私の中ではどうしても、仕事の2文字が頭から離れず、なんだか素直になれなかったり、複雑な気分になることもあります。この自分の中の垣根というかガードは、若い時から続いている、「仕事で知り合った友人とは恋に落ちない」というような偏った考えからかもしれません。 しかし、こんなに仕事で時間をとられている私達世代が、ではどこで誰と出会うのでしょうか。...

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女性が仕事をしていると、何かを犠牲することが多いと感じることがある。(皆さんもそう思う時はありませんか?) それは、私のことで考えると、やはり普通の家庭生活をしていないということかも。 もちろん何が普通なのかは人によっても違うし、考えかたはいろいろだとは思うけれど、やはりかなり変型している暮らし方(家庭生活)だと思う。 子供を産まずに自分中心の生活をしていることもそうだし、何かを決めるときにいつも一番に考えてしまうのは仕事だし、その次のそのまた次ぐらいが、家庭だったり家族だったりする。 まるで男の人と同じような、メンタリティで生きてきてしまった。 その上、毎日がばたばたで、思うようにならないこ...

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以前読んだ物の中に、他人を誉める人、けなす人という本があった。こんな題材が本になるなんてと、最初は少し驚いたけれど読み終わってみると、確かにほんの一言で、人はこんなにも変わるのだと、とても感じたりした。例えば、同じ事を言っても全然、嫌な気分がしない人。何だかいつも威圧的な感じで、言ってることは決して間違っていないのに、何だか素直にイエスと言いたくない人。また、あまりに誉めるので、すごく軽薄な人間に見えてしまう人など。まわりを見回しただけでも、いろいろな人がいたりする。 また、私も若い時はそのことでずいぶん悩んだり、悲しい気分になったことを思い出した。そこでという訳ではないが、私が仕事をするとき...

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最近の私は、想像以上に忙しく、誰にも会えない状況が続いていて何だかストレスが溜まっています。 その理由は、やはり仕事以外の人との時間が持てていないことで、自分の頭の中が常に仕事で、占領されていて何だかすっきりしない感じなのです。そんなことを言うと、少し甘いと思われてしまうかもしれませんが、同じような業界、同じ会社の人とばかりだとどうも私は息が詰まってしまい、だめなようです。その時の、自分の置かれている状況をまったく違う目で見てくれて、意見を言ってくれる人、または反論してくれる人が好きなようです。どうも同じような仕事の人だと愚痴になってしまったり、慰めあいになってしまったりして、ちっとも前向きな...

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N.Y.に来るといくつかの事が思い出されてきます。11年前、Barneys Newyork の仕事で初めて、ひとりで出張に来た時の恐ろしいくらいの緊張感。4年前にその Barneys Newyork を辞めると自分の中だけで決めて、最後のカタログ”Love”を撮影しに来た時のなんともいえない淋しさ。そして’98にジョルジオ アルマーニ ジャパンの仕事で、雑誌<NAVI>のタイアップをN.Y.に撮影しに来た時、インタビューで出会ったエネルギッシュなアジアの男達、そしてここめぐり逢えた数多くの人達から学んだインターナショナルに生きる楽しさ、日本人であることの誇り。 N.Y.は今の私を育ててくれた、...

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この何年か、日本で暮らしている時の私は、自分がとても年をとってしまい40才を過ぎたことで、人生の半分以上を折り返し、そしてどんどん終わりに近づいているような気持ちになったりします。 それがここN.Y.に来ると、私はまだまだ子供で、逆にいつになったら大人になれるのかとても心配になったりします。 社会の中で、自分ひとりの足で立ち、頭で考え、本当に生きていけているのだろうか。 女としての色気や品性、そして節度をきちんと持って暮らしているのだろうか。 partner と呼ばれる男と向き合い、大切にし、また必要とされていることがあるかと・・・。 男同士、女同士が愛し合っていることも当然のごとく、また堂々...

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私は、やり始めるのが意外となんでも遅い子で、実は今一番好きなことの車の運転というのも、28歳か29歳で免許をとった。 しかし、その免許の試験を受けにいったその日には、私の家の駐車場には新車が届いていて、午後にはもらったばかりの免許を持って横浜まで第三京浜をドライブして、親に死ぬほど怒られたことを思い出す。でもそのおかげで、私はどんどん一人で運転して自分の行きたいところに行けるようになり、また自分ひとりの時間を楽しむことも自然にできるようになった。 この、車の免許がもたらした私の生活の変化はとても大きいもので、それまで常に誰かに依存して生きていた私に、一人でいることの楽しさを教えてくれた。 今ま...

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皆さんは、ご自分の趣味をお持ちですか。 私は、正直言ってこれを聞かれると一番困ってしまう。 何故なら、30歳を過ぎた頃から、働くことの延長イコール趣味のような生活を送っている自分に気が付いたからだ。 もちろん、ゴルフも適度にはやるし、ご飯は食べるのも作るのも好きだし、映画も必ず新作はチェックするし、読書も大切な息抜き。でも、趣味かというとどこか違う気がする。私の中では趣味とは、仕事以外の楽しみであって、休みになれば必ずそうしたくなるもの、あるいは時間をどうにか作ってでもやりたいという代物。でも今の私にそれほどのものはない。他のなによりも、というほどではないけれど、仕事の方が優先する。 仕事の方...

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私は、25歳の時に、かなり年が離れた人と出会い、結婚をした。 自分のことも、まわりのこともまだ何も分からないその頃の私にとっては、その人との生活は、時にか父であったり、兄であったり、また仕事場での上司になったりととても都合の良いまた、居心地の良い生活だった。親元から、離れて暮らしたことがなく、しかも驚くほど厳しい門限に縛られていた私にとって、それはもう天国のような、自由で楽しい毎日だった。10年ぐらい経って、彼のやっていた事業が失敗するまでは・・・。本当に、贅沢三昧、わがままし放題で、でもおかげで楽しく、思う存分仕事と遊びに打ち込めた。 しかし、人生とは、甘いものではない、やはりどこかで試練と...

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