4月のこの時期になると、子供の頃から家族や親戚とみんなで遠足のごとく毎年出かけていった新宿御苑でのお花見や、学校の庭に咲いていた桜の木のことなど、いくつかのことが思い出されます。でもそれは、はるか昔の話で本当に桜が美しい、はかない、と思えたのは、今から確か12~13年前の30代前半。その頃の私は離婚して一人暮らしに戻っていたこともあり、仕事に熱中し自分のやりたいこと、または関わったものが形になり始め、ウキウキしながら毎日生活していた。そんな私が偶然にも日本の古いもの、和食器、食文化、旅館、絵、習字、香、盆栽に詳しい、また興味をもって勉強している男の方に出会った。 その時期の私には全く未知の世界...
OLD midroom
実は、私は仕事とかこつけてはいますが、かなりのお化粧品、お試し好き。(これをコスメフリークと言っていいのでしょうか?)そのわけは、若い頃、とても肌が弱くて、ブツブツができたりカサカサしたり、ピカピカしたり何だかとても厄介な肌質だったからです。しかも、今から20年ぐらい前は今のように、こんなにたくさんの化粧品の情報が雑誌などの誌面を埋めることもなく、自分で見つける、自分で試す、あとは友人からの口コミ、母親のアドバイスと選択肢がとても少なかったのです。そのうえ今よりも、成分もかなり劣っていたようだったし、香料もずいぶん強烈だったと記憶しています。ですので、自分で勝手に肌診断をし、とりあえずチャレン...
最近デートしていますか? 今週になって私の手元に送られてきたファックスの中で見つけた少しドキッとするフレーズ。 ある女性誌の特集テーマ「最近デートしていますか?」に答えて欲しいという依頼。 そこでその答えを考えながら、最近の状況を思い起こしてみると、確かに若い頃のように、その日に着ていく洋服を前の日から考えたり、お化粧もいつもより丁寧に、なんてことはなくなったかもしれないけれど、男の人と楽しい時間を気軽に過ごすという事は、今の方が増えたかもしれないと思えた。この“気軽に”は、私にとっては重要なポイントで、若い頃はついつい好きになったらどうしよう?とか、私はすごく好きだと思っているのに、彼にとっ...
新しい会社をスタートして、約3年目。特に最近、一番難しいのは人間関係だとつくづく思います。みんな同じ気持ち同じ目標を持ち、手探りで始めた頃は、それなりに楽しかったのですが、それが一人増え二人増えて来るにしたがって、人間で言えば血が薄まるように少しづつズレが生まれて来るから不思議です。 そして、そのズレは、言葉を通してますます広がりができ、最後には心の行き違いや溝をもつくってしまう事があります。信頼関係や、尊敬できる関係が出来ている時には何でもなかった一言が、ある人の心を傷つけてしまったり、悲しい気持ちにさせてしまう、何故かそんなことが起きてきてしまうのです。 最近私の周りでも、こんな気持ちの行...
やはり女性のデザイナーと男性のデザイナーは違うなぁと思ったのが、[ALBERTA FERRETI]。 シフォン使いのもの、透ける素材のものに優しい雰囲気が感じられて、自分では、今までなかなか着ることがなかったクラシックでエレガントなライン。でも見終わった頃には、なんだか優雅な気持ちになりました。色もボルドーカラーが上手に表現されていて良い感じでしたし、イブニングも'60年代っぽいレトロ調が逆に新鮮に見えました。 個人的にはコレクションを見て、まるで私のワードローブそのまま、いつもながらリアルクローズとして、とても分かりやすかったのが[CIVIDINI]。素材のこだわりやシルエットはシンプルで、...
今回もミラノの街は、黒い服を着たファッションピープルが集まり、この春夏のショップのウインドウには、ミリタリー調やカーゴパンツ、そしてスポーティテイストのTシャツ、キャミソールなどが目立って並んでいます。そんな日本の雑誌の情報通りのミラノ。ファッションの世界は同時に動いているんだな~と改めて確認しながら街を歩いていました。 そしていつも通り、1時間から1時間半遅れてスタートするミラノコレクションにイライラしながらもウキウキする気持ちで各デザイナーのコレクションを見ました。季節感の無さは、この何年かでますますひどくなり、ショーの途中で、このコレクションはホントに秋冬?それとも春夏?と分からなくなっ...
この状況から、ホンの少し逃げたい気分ですが…、今は難しいそんな毎日。 ついこの間も、ダイアリーを見返していたら、今年に入ってからまだ全然お会いしていない方があまりにも多くてびっくりしてしまいました。 そのわけは、仕事のせいにはしたくないのですが今は時間が思い通りにならず、誰と約束しても守れない状況。その日の、しかも約束の時間の何分か前にドタキャンするのは性格的にも嫌いなので、誰かに連絡をとる、前もって予約を入れる、スケジュールを人に合わせる…、そんな気持ちに到底ならない、良くない感じです。 でも、毎日会社と家の往復を繰り返してばかりいると、頭の切り替えが出来なくなり、いつまでたっても仕事を引き...
長い間、仕事をしていると多くの人にお目にかかるのと同様に、多くの方に助けられる事がある。 いつもそんな事の繰り返し、ついこの間もこんな事があった。 私は今、六本木ヒルズのお店のオープンに向けて、何だかバタバタの日々、それはそれで大変だけれど楽しい毎日を過ごしている。 その忙しさの理由の一つが、今回もまた新しいことにトライしているからだ。 前回、この有楽町店のオープン前にはこのミッドルームをスタートして、新しいコミュニケーションの形を作ろうと思ったり、お店のターゲットである、働く男性、女性に勇気のでるファッション応援エッセイを週刊ダイヤモンドで書かせていただいたり。 今まで他のお店、他の人、他の...
私はどうも、のんびり生活をするというのが苦手なようです。 いつもバタバタガンガンせわしなく、また時にはせっかちなまでに動き続けるのが好きらしいのです。周りの人には、「もう少しゆっくりしたい!」とか口では言っているのですが、やはりどうも猛スピードで行動するのが好きなようです。それとはまったく逆で、家にいる時はのんびりボーッと静かに過ごすのが希望なのですが、これがなかなか思い通りにいきません。子供がいる訳ではないので手が掛かるとか、家のことをやらなくてはいけない!というのは普通の方に比べれば少ないのですが、どうも上手くいきません。 その理由は、まず自分のことをまとめてやれる時間が通常では全くないの...
仕事の話でも、個人的な話でも一生懸命に説明してくれたり、話してくれる人っていますよね。 私は、B型という自己中心的な血液型のせい?もあり、他人の事にはかなり無関心。 それがいい時もあるし、ダメな時もあり、真剣に仲良くなろうと思って、いろいろと話してくれる人にはとても受けが悪い。「また、自分の事(特に個人的なことは)もそれほど人に伝える事が好きではないので、人によっては何だか水臭い、少し距離が感じられる。」と言われる事もある。 その訳の一つには、私は実は人見知りが強く、意外と臆病者。 仕事で人にお目にかかったり、仕事の話をする時は、どんなに偉い人、年上の人、同性、異性も何も気にならないのだけれど...