OLD midroom

似合う服探しは難しい。

この時期この季節になると、悩むのがいろいろなパーティに呼ばれた時のドレス。
若い頃は常に新しい形のもの、エレガントなデザイン、ゴージャスなものと頑張って買ったものでしたが、最近はシンプルで美しいもの、体がきれいに見えるもの、そして私らしいというのが一番、と思うようになってきました。そんな抽象的で、感覚的な思いで探すので、なかなか良いものが逆に見つからず、困ってしまうのも事実です。クロが良いと思って探しても、肌の見せ方隠し方など満足できるようなものが見つからず、「値段はいくらでも良いから上質なものが欲しい、似合うものが欲しい・・・」と、何だか投げやりな気持ちになってしまいます。靴、バックも単純にパーティだからとキラキラしていれば良い?という訳にもいかず。またポイントになる色が欲しいと思っても、これもなかなか見つけるのが難しいものです。ドレスの専門店やコーナーに行くと、子供っぽいしその上安っぽい、まるで仮装パーティのようなものも多くて、とてもじゃないけれど着ていくこと自体が恥ずかしい気持ちになってしまいます。そうやって考えてみると、以前私が働いていたジョルジォ・アルマーニは本当に美しいイブニングが多かったし、どれをとっても上品でエレガント。ただプライスは、通常のものよりもかなり高くて、100万円以上はあたりまえ、そういう生活が当然の人にはお安いでしょうが、普通の人にはなかなかどうして手の届かない品物でした。こうして、あれこれ考えてみると、日本の社会というのは、やはりマダマダ子供、ブラックタイやロングドレスなんて未知の世界、自分とは関係ないように思っている人も多いようで、何だか少し悲しい気分です。

そういえば、普段いつもきれいにしている人でも、お友達の結婚式などで、フォーマルなお洋服を着ているのを見てみると、驚くようなことがあったりしますよね。でも、これも訓練です。何回かこのような場所に出かけてみると、自分が何を着れば良いのか、どのように振舞えば良いのかが見えてきて、実にあたりまえのように堂々として美しい身のこなし方もできるようになるものです。さて、今週末には、また大きなブラックタイのパーティが控えています。今回は、どんな女で行こうか、今から悩みの種です。でも、ある本にこんな言葉が、“いい女になるにはパーティは絶対必要”だとか、確かに。では、いい女?目指して行ってきます。私の似合う服探しは、まだまだ続きます、、、、、

PS:そういえば先日あるパーティでとても美しくタキシードを着こなしている男の人を見かけました。タキシードが美しく見えるなんて、日本では珍しいこと?そのほとんどがホテルのボーイさんに間違えられてしまうか、華美になりすぎて下品な夜の世界のホスト?になってしまう人が多いものです。そのときの彼が凄く美しく見えたのは、彼の姿勢、身のこなし、本当の意味でのホスト役に徹していたからではないでしょうか。正式な着こなし方をきちんと知った上でのスタイルが出来ていたからなのでは、、、そして何よりも男の人としての知性と心の余裕が感じられたからかもしれません。こんな方にエスコートしていただけれると、嬉しいなーなんて、(独り言です)。

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