最近私は自分の仕事の仕方を見直してみようと感じています。
その理由は、もともと経営、数字よりも感覚、自分の感に頼って(それが良いのかどうかは疑問ですが)仕事をしていく方が得意だったから?この何年か、自分の得意分野以外のことをやり、とても勉強にもやりがいにもなったけれど、その反面今までの感覚が鈍ってしまっているのではないか、という恐怖にも何度も襲われた時がありました。
今までならば、「嫌だ!嫌だ!」とは言ってもミラノ、NY、パリ、などに行っては人を見る事、人から感じる事や学ぶ事が自然に出来た環境だったのに、この何年かは他にやることが多すぎてままならず仕事場を離れる事がなかなかできなかったからです。コレクションの情報を見るよりも、人を見る事でリアルな感性、感覚を育てていた私としては、なんとなく片手をもがれてしまったように感じた事もありました。だから、時間があれば都内のお店などを見ては気を紛らわせたり、歩いている人、レストランなどで素敵な人を見ながらキョロキョロしたりと自分なりに勉強している感じですが。前回のミッドルームでも書きましたが、人は人によって引き出される、、、でも今のこの私の状況だとそれもままならず、なんともストレス、不安が募ります。自分で自分の首をしめているような感じすらしてしまいます。自分の好きなことだけを仕事にすることはもちろん出来るわけは無いけれど、何だか迷います。そして、自分にはもう時間がないような、そんな気分にさえなってしまう時があります。年齢やいつまで働くことができるのか?なんて今まではあまり真剣に考えたことも、感じたこともなかったけれど、やれていないことが多すぎる今、どうも気持ちが落ち着きません。
人の為になる仕事?ファッションの世界に身をおいて何十年もやってきたことは、自分として人として良かったことなのだろうか?よく“たかがファッション”という言葉も耳にするけれども、私の中では、人を楽しくしたり幸せにしたり時には成功に導いたり、と思える、“されどファッション”。私自身が今まで、洋服を着ることや選ぶことで何千回も楽しい気持ちや幸せな気分になれた事を思い出してしまいます。 そんな仕事を辞めることなんてありえないし、考えたことなんてなかったけれど、違うやり方、違う関わり方で付き合ってみるのも悪くないのでは?そんな気持ちもしてきています。同じ仕事でも違うやり方、表現の方法があるのでは、、、なんてそんな風に考えはじめています。そして、それと同時に新しい世界で、また多くの人にめぐり合えるような楽しい予感、希望。
仕事は私の大切な人生、そして存在意義。いつまでも楽しみながらやれるように、いつも笑顔で人と会い、仕事ができるような自分で在りたい。
そろそろそんな我侭な選択をしてみたい、私です。
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