OLD midroom

新しい波の予感

世代交代とはよく言われる言葉ですが、仕事をしていると時々この言葉が胸に迫る時があります。いつの時代をもリードしてきた団塊の世代も、今や50代の半ば、仕事人としては人によりかなりのばらつきが出てくる、そんな時期のようにも感じられます。

悪い意味ではなく、個人的な理由ももちろん、関わっている業界、人によるかもしれないけれど、以前にくらべて、少しノンビリしたいとか、第二の人生を謳歌している方々の姿も見受けられるように見え、ただがむしゃらに前だけを見ていた時とは随分と違ってきたように見受けられます。

私と同世代の人達は、よくこの団塊の世代の人に抑えられたり、教えられたり、共感したり反発したりしてやってきたものです。彼らの新し物好き、探究心、好奇心、モテたい、遊びたい、カッコよく生きたいを、いつもまのあたりにして見てきたものです。それは時にはうらやましく、時には共感、反面教師的に感じながら接してきたものです。何をするのも一番乗り、良い事も悪い事も目立つことの多い人たち。小さい頃から常に競争と時代の渦の中でもまれ、頑張って生きてきたパワーは私には常に脅威に見えたものでした。そして、なかなか同世代の人たちに共通言語や魅力、刺激の見つけられなかった若い頃の私は、そういう方々の側で、自分のパワー不足と生きてきた年代、時代をうらんだ時もありました。でも最近、何となく時代は大きく変わってきているように感じます。特にこのところ、女性に押され気味といわれていた30代前半の男の人たちは、かなり盛り返し?、仕事もお洒落も上手に自分らしさを見つけ、“この人たちの10年後は、団塊の世代の人達よりも楽しそう”と感じる時もあります。 きっと自分らしい仕事の仕方、生きかたを見つけ始めたのでしょう。そして、今よりももっと何か面白いこと、楽しいことをしたいと真剣に思い始めているように感じます。見ていて自分の昔を見ているようでもあり、負けてはいられないような気持ちにもなり、何だか力がみなぎってきます。

私は、そんな彼らの良い意味でのライバル、パートナーでありたい。新しい波を感じながら、常に、前向きに進化していく自分でありたい、夢を見る人、努力を怠らない人でいたい、そう自分に言い聞かせながら仕事の仲間、特に年下の男の方とは接し話すようにしています。 いつかはその人達が、この日本を、社会を変える日がくることを心から楽しみに。そして良い意味での世代交代が出来、楽しく元気な人たちが増えるように。そんな新しい波がなんとなく来ていることを、最近ヒシヒシと感じている私です。そして新しい波に乗り遅れないように、また、一緒に楽しみながら私も頑張らなくては・・・なんて。皆さんの周りにも、そんな新しい男(ヒト)たちが増えていませんか?

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