久しぶりに観ました、心温まる映画を。“恋愛適齢期”その題名にひきつけられるように…。
年齢を重ねていけばいくほど、自分のスタイル、経験にこだわり、なかなか自分の殻から出ることが恐くて出来ない、ダイアン・キートン演じる彼女を、ある意味自分に重ねて、またある部分では否定し、いろいろ感じながら観ていました。そして、若い頃から彼女のスタイルに憧れ、真似したファッションの事も思い出しながら、とても楽しい時間でした。
年上のモテるオヤジ演じる、ジャック・ニコルソンの若い女の子としか恋愛できない、臆病さや傷つくのが恐い少年のような彼を見ていて妙に微笑ましく思ってしまい、昔の私ならお金持ちで束縛しない彼をきっと好きになっていたかも知れないなんて、懐かしい思いで観ていました。そしてそんな彼を気にしながらも、自分を変えられない、変えるのが怖い、ダイアン・キートン演じる舞台作家、自分のキャリアを誇り時にはそれが邪魔して、普通の女の人になれない、戻れない、心を正直に表せない大人?の女像。心を許す人が、どんどん減っていく事への恐怖、悲しさ、強がり。実際は本当の自分をありのままの女の感情を誰かに受け止めて欲しい、引き出して欲しいといつもいつも思っているのに、歩み出せないでいる私のなかにもある彼女と共通な部分。そんな、設定の中で真っ直ぐに自分を好きだと、そして尊敬していると向かってきてくれるキアヌ・リーブス、演じる年下のお医者様。年齢に拘らず自分の気持ちを伝えられる、年下でも、精神的には大人の彼?。以前だったら、年が下というだけでもう何も始まらない男の人として見れなかったのに、この最近はその人自身だと、思えるように変わった自分も見えたりして。
結末は、観てない方のためにもあまり言いたくないのですが。私的には、「やっぱりその方が幸せなのかしら?」と言うのが感想なのですが。でも、人を好きになるって凄く素適なこと、感情が気持ちが素直になり心が温かくなり、人に引き出され見つけられる新しい自分。そんな人に出会うことが出来たら、その人こそが、年齢、地位、見え方、世間、何にもとらわれない本当に運命を人生を楽しんで生きていける人。若い頃とは違う、自分らしい生き方の延長戦上にある、恋愛、人を好きになる、尊敬できる気持ち。これが、この映画のタイトル恋愛適齢期だったんだと。いくつになっても、女でいるため、心を気持ちをまっさらにしていければいいなーなんて、この映画の帰り道しみじみ感じてしまったのでした。仕事のせいにしたり、また外見だけの女らしさではない、中身のある、気持ちのある女性になりたい。心から笑えたり、泣けたり、怒れたりできる、偽りのない自分探し。これからの人生を楽しむ為にも、やらなくてはいけないことがどんどん増えてくると思います。
“人生から逃げては何も出来ない”とは、最近特に私の感じている事、、、。
皆さんもそう思いませんか?
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