OLD midroom

比べていては何も始まらないと気がついて。

若い頃はいろいろなシーンで自分と人を比べたり、うらやましく思ったりして前に進めない時があったものです。 会社の中で、好きな人のことで、自分のやりたいことでと、何でもかんでも比較して、疲れてしまった自分がそこにはいました。大好きな人がいて、けれどその人には私よりもっと好きな人がいて、それでも気持ちは止められなくて、どこがいけないの?何が悪いの?とずいぶん悩み傷ついたりもしました。仕事でも、こんなに頑張っているし、他の人と比べても劣っていないはずなのに、誰も誉めてくれない、分かってくれていない。こんな私を認めてくれない会社より、○○会社のほうが良いに決まっている、そっちに移ろうかな?何て事もいつも考えていましたし。そして、そんなことを友人達と何時間も話しては、時間を無駄?に過ごしていたときもあったものです。

そしてその頃は自分が考えている理想像の自分と、人から見た私はいつも微妙にズレていて、それが許しがたい幅になると、もう自分自身ではどうにもならない状態になり、かなり落ち込んでしまっていました。そしてその状態から抜け出す為に、もがく、暴れるそんな日々を何ヶ月も、時には何年も過ごし何とか抜け出した、20代、そして30代前半まで。

また恋愛の時などは、「何であなたは私じゃなくてあの人なの?どこがちがうの?あんな人を選ぶなんて許せない。」と、大好きな人にもかなり辛らつな口調で噛み付いたりした事もありました。そして、そんなことを繰り返し、冷静な自分に戻った時には逆に後悔してしまい、そんな行動をとった自分がとても悲しく思えてしまうのです。でも、若い頃は自分に自信もないし、常に迷っているのでどうしても納得する何かが、人が、意見が必要なのです。それを聞いて、言われて、感じる事で自分の中のもやもやを整理し、紐解いていきながら目がさめる、自分でも嫌になるぐらい時間がかかるのです。そして、それをあるときは一人で、ある場面では友人や大好きな人、親、兄弟、会社の仲間と共有し解決していったいろいろな事。頭の整理、気持ちの整理を繰り返し前に進んでいった、あの頃。 比べる事でしか、自分を確認できなかった幼稚さも、自分のスタイルが作れた30代後半の頃には影をひそめ、今はいろいろな意味でバランスをもって歩んでいけるように少しはなりました。

会社と家庭、仕事人とプライベート、妻と女、上司と部下、などどれをとっても自分らしいやり方で、厳しく冷静に。そして、今は誰とも比べる事もなくなり、自分の判断で自分の気持ちに正直に生きていきたい、いつも自分にそう言い聞かせている、今日この頃です。

比べていては何も始まらない…。冷静に自分を見つめ直すと、そう思いませんか?

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