私の周りには、本当に楽しんでお仕事をしている方がたくさんいて、いつもうらやましく思っているのですが、その中の一人に、私が尊敬しているとても有名なコピーライターの眞木 準さんがいます。
出会いの発端は、そもそも今のこの会社の名前、お店の名前が決まらなくて悩み、とても困っていた3年前にEN(縁)のアナライズとして200以上の言葉を組み合わせ、意味をいろいろと考えてくださり、その中から一番私達のコンセプトとあっているものとして、このエストネーション / ESTNATION が生まれたのでした。ですから眞木さんはいわば生みの親のような方で、私はその眞木さんの少しオチャメナ性格や、楽しい言葉のマジックのファンだったので、それはそれはこの名前に決まった時、とても誇らしげに感じたものでした。
その眞木さんが、最近「一語一絵」と言う本を出版されました。
その本を読んでいるうちに言葉とはこんなにも人の気持ちに刺さってくるものなのか、影響するものなのか、またその人の生活やそのときの状況によって感じ方がこれほど変わるのかと驚いてしまいました。例えばあまりにも有名な伊勢丹のコピー「恋を何年休んでいますか?」は、その当時(たぶん10年くらい前)はなんだかピンとこなかったし、あまり深く考えなかったのですが、今改めて読み返してみると、大人になると、結婚すると、この言葉はかなり心に響くなぁーと思い、本当に私は何年恋を休んでいるのでしょうか、そんなことではいけませんよ。と眞木さんに改めて教えられたように感じたり。バーバリーのコピーで「きょ年の服では、恋も出来ない。」も確かに洋服を売るために書かれたものでしょうが、何だか心に響きます。毎年毎年、止まることなく前進する気持ちを持ちつづけること。そして、新しい自分の発見と同時に着ると言う行為はなくてはならないもので、(特にファッションが大好きな私には、)眞木さんの書いたこの一文字一文字は、時に怠けたくなったり、止まりたくなってしまう私の背中を押してもらったようにも感じ、本当に共感できます。
また私は、眞木さんのコピーの中に感じる「ぷっ」と笑えてしまえるようなかわいい表現方法も大好きです。少し駄洒落で、オヤジギャグっぽい?表現も時にはあるけれど、何だか楽しい気持ちにさせてくれる言葉の魔力。 眞木さんは、きっと今までいろいな事を経験し、学び、多くの方と出会い、恋をし、傷つき、喜びを分かち合い素適な人生を歩んでいらしたからこそ書ける言葉、気持ちに響くコピーが作れるのでしょう。こんな風に年を重ねるって、仕事を続けていくって何だか凄く素晴らしいことだったんだなー!なんて、つくづく感じ、また勇気づけられた私です。 眞木さん、これからも素適な言葉を、思いを私達にたくさんプレゼントしてくださいね。
楽しみにしています、人生一期一会=一語一絵ですものね。
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