新しい会社をスタートして、約3年目。特に最近、一番難しいのは人間関係だとつくづく思います。みんな同じ気持ち同じ目標を持ち、手探りで始めた頃は、それなりに楽しかったのですが、それが一人増え二人増えて来るにしたがって、人間で言えば血が薄まるように少しづつズレが生まれて来るから不思議です。
そして、そのズレは、言葉を通してますます広がりができ、最後には心の行き違いや溝をもつくってしまう事があります。信頼関係や、尊敬できる関係が出来ている時には何でもなかった一言が、ある人の心を傷つけてしまったり、悲しい気持ちにさせてしまう、何故かそんなことが起きてきてしまうのです。
最近私の周りでも、こんな気持ちの行き違いがいくつかおきました。それは、多分お互いは悪気もなく、とても正直に感じていた事や意見を言ったのでしょうが、彼らの間にはこの何年かの間で行き違った気持ちが難しく絡んだようになっていて、お互いに正直に聞くことが出来なくなっていたようでした。うまくいっている時には何気なく使っていた言葉、通い合っていた気持ちが、尊敬する気持ちや信頼関係がこじれてきた今は通用しなくなり、ますます溝や不信感が募るばかり。一体いつのころから、また何が原因でここまでになってしまったのかは、定かではありませんが、見ていてとても悲しい気持ちにさせられてしまいます。そのうえ子供ではないので、ただ謝れば、仲直りできるという簡単なことでもないようだし。私は何をすればいいのか、何ができるのかを考えると、無力な感じもしてきて、焦りとともに気持ちが落ちてきてしまいます。
この年齢になるまで、いろいろな上司も見てきましたし、たくさんの部下の人とも仕事をしてきました。もちろん難しい人も、やりにくい人もたくさんいましたが、やはり人の気持ちを思いやること、また納得するまで話し合うこと、意見を聞くこと、お互いに仕事している立場こそ違いはあっても、認め合う気持ちが持てるような関係作りをすること、これがなくなっては、何も進みません。上司であれば余計に、仕事以外でも尊敬できる、認められる人間である事は必要だと思います。いい人だけでは仕事をする仲間としては認められませんし、仕事が出来るだけでも気持ちがない人とは一緒に歩めませんので。
そうは言っても一度こじれてしまった人間関係は、なかなか簡単には修復できません。今まで以上に、お互いに話し合う時間が必要ですし、聞こうとする気持ちはもっと大切ですから。そう思っていても、それをどのように伝えるのが良いのか、誰が言うのがいいのか、誰が間に入るのが適切なのか?悩んでしまいます。本当に人間関係は難しいもの。
でも、こうやって一つ一つ丁寧にからんだものをほぐしていきながら解決することで、会社というのはみんなの気持ちが一つになって進んでいくものなのだと思います。
だから、これこそがやらなくてはいけない事なのかもしれませんね、私が。
皆さんの会社ではどうですか。
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