私の周りの人は意外とコンサバ。男の人は特に、自分の好きなもの、似合うものを勝手に決めていてなかなか抜け出すことが出来ない感じ。でも私イコール洋服業界で働いている友人を持ったのが最後、厳しい一言や視線にさらされるのでどんどん新しいことにトライさせられてしまうのです。例えば、自分はまじめな会社人スタイルでいたいのに、顔、雰囲気に似合っていないと言われてモードな匂いのある服を選ばされてしまうとか、せっかくスマートなのだから、もっと細身な服を着たほうが良いと押しつけられたり。
お金を出すのは、自分なのだからほっといてあげればいいのに、何だかんだとついつい口出ししてしまいます。でもその口出ししてから変わるまでの時間の速度は、人によってかなり違い、これもまた私にとっては密かな楽しみと驚きになったりしています。ある方は、私のお奨めしたスーツを着ている時に会った人が、みんな誉めてくれたと言う事がきっかけになったり、ある方はオンとオフが完璧に使い分けることが出来て違う自分になれて楽しいとか、ある人は思いもよらないアドバイスやコーディネイトは、いつもとかなり違い、最初は不安だったけれど、周りの女性の評判がとても良いとか。それぞれにそれなりの理由はあるにしても、少しづつ新しいスタイルに変わってくれます。これは男性を変える時に使う良い意味でのきっかけ作りだったりして。誰かに言われて嫌々やってみたら、周りの評判がとても良かった。モテた。人気者になった。気分が良くなった。などなど…。男性には効果てきめんのようです。
しかし女性を変えるときは、もう少し神経を使わなくてはなりません。悪いところを指摘するのでなく、彼女の美しいところを見つけてそれを引き出すようなアドバイス、サイズ、型、色を伝えます。「今、あなたが選んでいるものは、もちろんとても似合っているのだけれど、こうしたらもっといいと思うけれど。」とか言いながらドンドン新しい自分に興味が湧くように引き込んでいきます。それはもちろん、相手を尊重したり認めるような感じで。でもこの場合も、本人が納得するのには、もちろん第三者の視線や、言葉が後押しになります。いつもより人に見つめられる回数が増えた。合コンで熱い視線を浴びた。気分が良かった。周りの人にその服どこのか?と聞かれた。などなど。センスが良いと周りの人に認めらたり、誉められたことが大きく左右します。
つまり今回は、何が言いたかったかというと、こういう風に洋服、つまり外見を変える場合でも、仕事で人の意見、良い部分、悪い部分を指摘する場合でも言い方や接し方は同じなのではないかということ。その人に合ったやり方、言い方をきちんと踏まえてその人をサポートしていく、また変えていけたら、きっととても良い関係が、いい仕事が出来てお互いにハッピーになるはず。
否定するだけでなく、良いところを伸ばす、相手を尊重する気持ちを持ち続けながら。
いつの時もそれが大事なのでは…、と再確認した私でした。
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