よく仕事で人にお目にかかると、「何年生まれですか?」と聞かれる事があります。
多分その時に聞いてくださる方は、ご自分と私が同じくらいと思っていらっしゃっての事と感じます。でも最近、男性・女性問わず、私が誰よりも一番年上ということがかなり増えてきています。嬉しいような悲しいような感じが時にはしますが、これも事実なので、いつも隠すことなくお答えするようにしています。
でも、私のいる業界は本当に年齢不詳の方が多く、何十年も以前から全然変わらない方なども本当に沢山いらっしゃいます。その訳を私なりに分析してみると、いつも元気な人、パワーのある方に接していて、常にドキドキしたり、ワクワクする事が多いからのような気がします。新しい事に触れたり、見たり、試したりする事で、きっと自分が楽しみながら生活しているからでしょうか。それと常に人に会う、見られているという事はとても良い事で、例えば芸能人の人がデビューして売れてくると、どんどんキレイになるという…あの感じのような?またそれとは逆に、自分の殻に閉じこもってしまったり、仕事や家庭がうまくいかなくなってくると、急に年をとってしまう人もいます。特に30代の頃と違い、この差は私ぐらいの年齢になると顕著に出てしまいます。若い頃は、とてもステキだった人が寂しそうに見えたり、実年齢よりもかなり老けてしまったり、またその逆で若い頃よりも生き生きしていて美しくなる人など、男の人でも女の人でも周りを見まわすと恐ろしい限り。そして、そんな友人を見るたびに、年齢、その人の生活(暮らし)ぶりは、顔にこれほどまでも出てしまうのか!ととても強く感じ、自分はこのままで本当にいいのだろうか?と、自問自答してしまいます。
先週、お仕事である方にお目にかかりました。もう70歳を超えていらっしゃるような大先輩。
でもその方は、どう見ても実年齢よりも10歳以上若々しく見え、本当に驚いてしまいました。もちろんお仕事で世界中を飛び回っておられる事も、ひとつの原因かもしれませんが、どうしても、その訳が知りたくて仕方ありませんでした。そこでその秘訣を伺ってみました。「何故そんなに、いつお目にかかってもお元気で、若々しいままでいられるのですか?」と。そうすると、彼は嬉しそうに、こう教えてくださいました。「いつも新しいもの、刺激のある暮らしが好きです。場所で言えば、何と言ってもN.Y.が大好きです。ですからよく行きますし、行きたいと思っています…。この気持ちがあるからですかね。」と。その言葉を聞いて、私はハッとしたと同時に、年をとることは、イコール経験を積み重ねること(良い事も悪い事も含めて)、それをこんな風に、楽しみながら出来たら、なんと幸せなことかしら…と。でもその逆で、年齢とともに前向きでなくなったり、刺激のない日々で満足してしまうという事も多くなってしまうもの。面倒くさいとか、今のままで良いんだととか思わずに生活できるかどうかは個人の考え方、生き方ひとつ。
たまには自分の顔、気持ちとにらめっこしてみませんか?
10年後の自分が見えてくるかも知れませんよ!
そしてお互い、いい年をとりましょうね!
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