OLD midroom

20代で考えていたこと。2

前回、私の最初の仕事について書きましたが、実際このころの私は本当に何も出来ないし、まだどのようになろうかと考える余裕も、やる気もない感じでした。そのうえ、一年経ったときにこの担当していた番組がなくなってしまい、仕事がない状況になりました。他の方々はタレント事務所に所属していたり、モデルさんだったりしましたので番組がひとつ終ることは、よくある感じだったと思いますが、私はその番組契約の社員でしたのでこれがなくなるということは、明日からどうすれば良いのかと悩んでもいました。

そんな中、タレント事務所のお誘いがなかった訳ではありませんでした(一応、1年間テレビに出演していたからでしょうか・・)。しかし、私にはどうしても芸能界という誰かを蹴落として上にあがっていく(ゴメンナサイ!偏見かしら・・)、上がろうとする人の多い世界にはなじめない気がして、毎日、毎朝、新聞の求人欄とにらめっこしていました。
そこで、あるデザイナーブランドの販促係の求人を見つけたのでした。また、たまたまそのブランドは母親がとても好きだったこともあり馴染みもありましたし、そのころ一緒に仕事をしていたスタイリストの方に聞いたら、きちんとした会社で伸びているというし、早速履歴書を送ってみることにしました。

もちろん、何ができるか、分かりませんが今までやってきたほんの少しの経験と、ファッションに対する興味を面接では話し、何とか合格し働きはじめました。24歳の春・・・。他の人より遅い社会人スタートでした。
最初に働きはじめたこの会社は、レデースのお洋服が中心でしたので、怖くて、厳しいオバ様販売員の方がたくさんいました。もちろんその方達がバンバン売ることで会社は大きくなっているのも事実でしたので、誰も文句は言えません。しかし、私たち20代の女の子にはかなりの風あたり、特に営業の同じ世代の男の子と仲良く夕ご飯にでも出かけようものなら、大変なことでした。「会社員になるってこんなことだったの、なんか違うんじゃない・・。」と毎日悩んでもいましたし、よく泣きながら帰ったりもしていました。後から考えてみれば、自分の幼さを棚に上げて、まわりに評価されないことばかりが気になって、もがき苦しんでいた・・・・だめな自分だったのですが。

またそこでの私の仕事は、本当に裏方でした。ショーの着せ替えから、雑誌への商品貸し出し、先生の秘書的なことから鞄持ちまで、ありとあらゆることをしました。そしてその頃の私の一番の疑問は、「これって本当にファッションの仕事?自分のためになっているの?」ということでした。30過ぎてからは人の悪口や愚痴は言わなくなりましたが、その頃はよく友人と飲んでは話し、ストレスを発散していたものでした。(人のせいにしたりして・・)
この事が原因かどうかは分かりませんが、私は体調も悪くなり、仕事に対する熱意もなくなり、その会社では2年も続かなかったのです。

たぶん、この時の仕事の辞め方が一番後ろ向きな・・・今となっては私らしくない、良くないパターンだったと反省していますが・・・。つづく

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