私は、雑誌の取材や人に会うといつも働いている時も女であることを忘れたくないし、忘れて欲しくないということを言ってきましたし、言っています。
若い頃はとても女である自分がうっとうしかったり、いい子、かわいい女の子を求められている男社会にとても反発していたのですが、ところが、年齢を重ねるとともに、自分が女であることをいい意味で隠さずに生きていけたらどんないいだろうと思うようになったのです。
そこで、自分の全身をじろじろと見ることしばしば、すると手を抜いていたところが山ほどあって「こんなことでは、言っていることと、やっていることが全然違うじゃないか」と、とても反省したのです。
例えば、髪の毛についても、何もしないナチュラルと、ぼさぼさはまるで違うし、爪にしても人前であんなに目立つところなのに、きちんときれいにマニキュアや手入れが出来ていなかったり。
お化粧があまり好きではないのなら、もう少しきちんと手入れをして、素肌をいい状態で保つべきだとか。もう問題が山盛りでした。そこで、私は自分への投資、(外見の部分での)と感じ、また自分の納得のいく大人の女性、目指して動き出したのです。
男の方から見れば、くだらないことだと思うかも知れませんが、私にとっては思ったよりも試練でした。
月に最低一回のエステ通いをはじめ、週に一回のネイルサロンでのケア、その上白髪が増えてきた今となっては、ヘヤ-サロンもかなりの頻度で出かけなくてはなりません。
時間がないし、お金もかかるし、誰も見てないといえば見てないことへの投資です。でもこういうことが、もしかすると、働く自分のstyleを守ったり、作ったりするのではないのかと思ったのです。確かに、私は芸能人でも文化人でもない、ただの働く人、ビジネスウーマンです。お給料で生活していますのでかけられる金額は限度がありますが、でもその範囲の中でやれること、やることで女としての自覚を持つことは私にとってはとても重要だと思ったのです。まわりに、女性らしくて、その上、仕事ができる素適な先輩がいないと、言われないためにも頑張れればと思うのです。そして、私達女性が美しく元気に仕事をすることは、社会を楽しく円滑にする要素もあるのではと思うし、そんな女の人が近くにいることで、男の方もかっこよくなり、お互いに刺激し合い、より良いコミュ二ケーションができれば、どんなに楽しいでしょう。
そして、それに伴う中身のある女性になりたいものです。
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