女性が仕事をしていると、何かを犠牲することが多いと感じることがある。(皆さんもそう思う時はありませんか?)
それは、私のことで考えると、やはり普通の家庭生活をしていないということかも。
もちろん何が普通なのかは人によっても違うし、考えかたはいろいろだとは思うけれど、やはりかなり変型している暮らし方(家庭生活)だと思う。
子供を産まずに自分中心の生活をしていることもそうだし、何かを決めるときにいつも一番に考えてしまうのは仕事だし、その次のそのまた次ぐらいが、家庭だったり家族だったりする。
まるで男の人と同じような、メンタリティで生きてきてしまった。
その上、毎日がばたばたで、思うようにならないことも山ほどあるし、日々お願いしたり、謝ったりの繰り返し。そんな時に自分を冷静にしておくこと、仕事とプライベートのバランスをとることの難しさといったら、もう世の中の働く男性の気持ちが痛いほど分かる。でも働くとはそんなもの、人からお給料をもらうというのはやはり大変なことなのだ。隣の芝生は良く見えるものらしいが、そのお給料には、やはりそれに見合った犠牲がつきものなのだと、自分で自分を納得させてはみるものの、やはり何かが失われていくようにも思えてしまう。
女性として20代の半ば、30代の後半と幾度かの転換期もあったし、それなりに迷う時もあったのに、やはり仕事をする自分を選んできたのだ。
最近でこそ、友人や周りの人に、「お子さんはいらっしゃいますか?」と聞かれることもなくなったけれど、以前はこの質問にも、とても困ったものだった。やっぱり自分は一人ではないんではないかとか、他人の悩みや痛みが分からないと思われてしまうのは、そのせいなのかとずいぶん悩んだこともあったし・・・。
しかし、やはり一度しかない人生、やりたいことをやるしかないと決めたら、なんだかとても楽になった。誰のためでもない、また誰にそうしろと言われたのでもない、自分が決断したこと。
確かに、いろいろな所でだんな様にも、母親にもごめんなさいをしなければならないことは、山ほどあるかもしれないけれど、でも社会で必要とされている事を感じ、また楽しい気分、前向きな考えを持って働いていることは、私にとっては無くてはならない事、そして人生そのもの。お金持ちになりたいとか、偉くなりたいとかよりもはるかに意味のあることなのだ。
何時の日か、仕事を辞める時、働いていて良かったと一つでも言えること、思えることがあれば、私の犠牲にお付き合いくださった方にも申し訳が立つのでは。
なんて・・・・・虫がいいかしら。
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