新幹線が走るようになり、今までよりもかなり近くなったという青森に、両親も私も大変お世話になった方の七回忌に伺うことになりました。
東京駅から、ハヤブサに乗り約3時間。
行きたいところ、見たいところも多く、まさに新しい、今の青森の魅力を探りたいと少しだけ余裕を持ったスケジュールを考えました。法事の準備の邪魔にならないようにと、昼間は一人で動けるように観光ガイドのサイトを見ながら私なりに組んだ予定は、いろいろな方から行ってみたら?と勧められた青森県立美術館、桜の名所として有名な弘前城、また今回みんなで泊まる弘前で私がどうしても行きたかった弘前れんが倉庫美術館、、、、後はおいしい海の幸を食べるなんて感じで、のんびりゆったり過ごせれば嬉しいと思って出かけました。
ところが新青森の駅について青森県立美術館行きのバス乗り場に向かったところで、11月4日まで美術館は展示品入れ替えのため休館の文字が。
キャー!ちゃんと調べてきたのに、何なの、どうして?とがっかりした気分に(笑)。
でもせっかくここまで来たのだからほかに行くところ、寄れるところはないものかと途方に暮れながらバス停に向かうと、なんと同じバスの一つ先に、三内丸山遺跡の文字が見つかりました。
美術館が休館ということもありバスも空いているし、もう行くしかないでしょ、とこの後向かう弘前行きの奥羽本線の時刻表を確認しながらいざ出発。
予定外の新しい発見を求めて行ってみると、そこは本当に縄文時代に迷い込んだような広い場所に、その当時のままに再現され家々、土偶、古墳、石器が展示されていて、豊かで幸せだった縄文時代の暮らしぶりがとても身近に感じられてるような感じで、とても素敵でした。
教科書で見ていたようなものが本当に存在していたこと、そしてそこで人々が楽しく暮らしていた様子が想像できて来てよかったと、つくづく思いました。
また、ガイドの方の縄文時代の人々は平和ですごく仲良く暮らしていたんですよとの言葉が、耳に残り、今の時代、世界中のいろいろなところで戦争や災害があり、みんなが仲良く平和に暮らすことが出来ていたこの時代、縄文時代がとても素晴らしく、うらやましくも感じ胸に刺さりました。
だからでしょうか、美術館に行けなかったことなどすっかり忘れてゆったりした時間をこの遺跡で過ごすことが出来て、とても楽しかったです。次の場所、今回の宿泊先の弘前でもきっと新しい青森に出会えそうと、ワクワクしながら向かいました。
新しい青森の旅、出会い、発見を求めて今回の旅はまだ始まったばかり。
知らないことを知れるのが旅の楽しさ、そして自分の目で、足で訪ねることで感じとれることが幸せ。今日の予想外の訪問のおかげで今まで興味のなかった縄文時代のことももう一度学び直してみたいなー。新しい青森での出会いと偶然が、そんな気持ちにさせてくれました。
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