父の菩提寺は三重県の久居の寺町にある超善寺。子供の頃は何度となく法事やお墓参りに行っては伊勢、鳥羽を周るのが我が家の夏休みの習慣になっていました。
父が亡くなり、母も見送ってからは仕事を理由に一年に一回行くのがやっと、、、それも自分の都合の良い時が優先のそんな薄情な娘でした。また、三重県はどこから行くのも予想以上に遠くて、いつも頑張っていくぞと決めないとなかなか行けない、行かないそんな感じでした。
それと同時に自分も含めて親戚、兄弟も、だんだんと年を重ねて、元気に三重県まで行くことがいつまで可能なのだろうかと考えるようになり、今年はついに墓じまいという結論になりました。
東京の自分たちが通いやすい場所にお骨を移動し、会いたい時に行けるようにと出した結論でした。
母が亡くなった16年前にも同じようなことを考えたりもしましたが、その時には宗派の違いや、お寺さんとの関係で難しかったことが、今の時代、私のように考える人たちも増えましたし、お墓やお葬式のやり方もかなり変わってきたようで、今回はなんとか東京に分骨して埋葬することができることになり、ほっとしています。
会いたい時に会える場所。
話したい時に話しに行ける距離感。
それが、一番の親孝行だし、私も望んでいたかたち。
今回の三重県菩提寺へのお墓参りの旅は、そんな訳で最後の親孝行。
父と母のお墓に手を合わせ、そんな報告をすると同時に、二人が仲良く天国でも暮らしていることを祈ってきました。
南無阿弥陀仏、、、、を何度も唱えながら。
MESSAGE
※ コメントはすぐに反映されません。公開されるまでにお時間をいただきますのでご了承ください。