この数年、テレビでファッションコーディネート提案をさせていただく機会が増えています。
最初の頃は、テレビはなんとなく、面白おかしく話すように演出されたり求められたりしたら嫌だなーなんて、この手の番組を観ていて好きになれない気がしていたし、頼まれた時にも二の足を踏んでお断りすることが多かったのですが、この数年このような番組のお手伝いをさせていただいているのは、番組に関わるスタッフの方々がいつも一生懸命に、丁寧に番組を作ろうとしている姿勢を身近で観ていて、私にできることがあれば一緒に頑張りたいと感じるシーンが多いからかもしれません。

ファッション、トレンドの事などは、よほどファッションに興味がある人でない限り、なかなか難しいし、どんな風に撮影すれば良いか、またどんな風に見せれば良いか、わかりやすいか？と悩むことが多いのは当然です。
ファッション業界とテレビ業界は、新しいことを伝える仕事だし似ているように見えるのですが、近いようで遠くて(笑)、番組内で意外とファッションを伝える、教えるという行為は簡単そうに見えて、専門知識や経験が必要ですし、興味のない人にも楽しく観ていただく番組を作るのは、かなり大変な仕事のように感じます。

そんな制約の多い中での収録時、一緒に内容も見せ方も考えていこうとか、一緒に解決していく前向きでワンチーム的な現場がとても気持ちよく、その番組内で流すＶＴＲを一緒に作っている、お手伝いしている環境や状況を嬉しく感じるようになっています。
そして、回を重ねるにつれてスタッフの方々との距離も縮まり、楽しく仲良くお仕事できるようになり、わかりやすくて興味深い番組ができるように皆さんと頑張っています。

収録時の丁寧で楽しい現場の雰囲気は、観ている視聴者の方にも伝わり、今日も気持ちよく本番が無事に終わりほっとしました。

大げさなようですが、テレビの番組を通してファッションの楽しさや幸せのおすそ分けができたら、私自身も本当に嬉しいとOAが終わるたびに感じています。