今年は東日本大震災のあの日から10年という区切りの年になり、断片的にあの日の事を覚えてはいるものの、少しづつ忘れかけていた部分もあり、10年も経つと少しほっとしかけていた私。
あの日は、以前の神宮前のOFFICEで書籍の打ち合わせ中に大きくて長い揺れを感じ、初めて地震の怖さと何が起きたのか、そして後から知る恐ろしい状況もまだわかっていなくて、ただなかなか収まりそうもない揺れに押しつぶされそうな不安と恐怖に冷静に過ごそうと自分に言い聞かせながら、仕事の打ち合わせの場所に向かい、そこでその日お目にかかる予定の方に合流し、朝まで一緒に友人のレストランに避難しながら過ごした特別な夜を思い出しました。
OFFICEのある表参道には多くの人があふれ、みんながぞろぞろ、歩いていた姿は今でも目に焼き付いています。
そしてあの日から、何度も鳴る地震を知らせる警報音や、何度も揺れる予期せぬ余震、そして必要なものがなかなか手に入らない日々も、全てが初めての経験。
地震大国、いつかは大きな地震がくるくると言われ続けていたのに、こんな時には何を備えて何をしなくてはならないのか、何が必要なのかを初めて真剣に考えたものでした。
あれから、10年。
あんなに恐ろしくて不安な数か月を過ごしたのに、大事なこと、その時に感じた事を忘れかけていた私(私たち)に、また、大きくて長い揺れが襲いかかりました。
ガタガタとどこからともなく聞こえてくる揺れの音、観ていたテレビやブラインドなどが揺れ、、、自分の中に10年前の恐怖感と不安感がよみがえります。
忘れてはいけなかったこと、そしていつかまた同じようなことがおこりうるかもしれないこと、、自然を甘くみて、油断をしてはならないこと、、、、10年たった今だからこそもう一度見直さなくてはならないのかもしれませんね。
あの日の教訓を忘れずに。
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