ブランディングのお仕事をする際に、｢ターゲットは何歳くらいに設定しますか？｣、｢どのような人を想定して物を作りますか？｣など、そのブランドのペルソナについて話すことがよくあります。
確かに以前は大事な要素になっていたとは思いますが、最近はどうでしょうか？

私がクリエイティブディレクターを務める、働く大人の女性に向けたブランド｢En B／エンビ｣のポップアップショップが、先日名古屋の百貨店で開催されました。
セミナーをやらせていただいたのですが、考えていたターゲット層やスタイリングが、勝手な思い込みだったと気づかされる場面が何度かありました。
出張や旅行、移動の多い時のために軽くて動きやすくてしわになりにくいようにと作ったコーディネートを、お客様が１０年ぶりに参加する同窓会でお召しになるというではありませんか。
顔周りを明るく元気に見せるライトブルーのニット、程よいきちんと感のある着心地の良い完全リバーシブルのジャケットとドロストパンツをとても気に入ったとのことで、買って下さいました。
私の頭の中でイメージする同窓会の時に着ていく服？よりもかなりスポーティでしたが、｢このくらいの感じがちょうど良いのよ｣と嬉しそうに仰っていた笑顔が、とても印象的でした。
ファッションって、こんな風に予想もしないことが起こるから面白い！
私がカタログなどでご提案するスタイリングは一つのヒントではあるけれど、それを選び着こなすのはお客様次第。
百人いれば百通りに広がるのが当たりまえです。
今やファッションは年齢では計れず、大人の女性が登場するシーンは想像以上に多様化しています。
好きなものを着る楽しさ、新しい自分を見つける勇気は大切なこと。
この日もたくさんのお客様から多くのことを学ぶことができました。

東京の百貨店でもポップアップショップが始まります。
どんなお客様にお目にかかれるでしょうか、、、今からワクワクしています。