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京都に寄り道

関西出張では、タイトなスケジュールながら、どうしても見たいところがあって京都に立ち寄りました。 30代のころ、骨董品の美しさに魅了されて、休みがあれば出掛けた京都。世界中から人が押し寄せる今の京都はまるで外国人に占領されたかのようでもあり、昔のようにゆったりとした時間の流れを感じることが難しいほどの賑わいです。 "はんなり"という言葉がぴったりの、あのゆったりとした空気感はどこに行ってしまったのか、、、ちょっぴり悲しい感じもありましたが、気にせず目的の場所へ、いざ! 今回どうしても京都で見たかったものの一つが、新しくなってオープンした京都BAL。 足を踏み入れたそこは、東京のファッションビルとは全然違い、個性的なディスプレーや什器が並んで、N澤社長の思いがいたるところに詰まっているようです。そうそう、このビルは昔から京都のおしゃれの原点だったな、、、なんて昔のことを思い出しながら、ぶらぶら。
このBALのように、トップの方の思いや意思、人柄が表現された施設は、それを好きな人たち、居心地がよいと感じる人が集い、そこから文化が発信されていく。そういう場所が在ること、創れることも、私が若いころに京都にひかれた理由なのかもしれないとまた改めて思いました。

さて、もう一つの目的は、ガラスの茶室。
将軍塚の靑龍殿に展示されている、大好き仲良しの吉岡徳仁さんによる作品です。これを写真ではなくどうしても自分の眼で見てみたかった。
京都の街を一望できる気持ちの良いロケーションに、彼らしい優しいけれど力強く存在感のあるガラスの茶室は、秋晴れの光を反射して、想像以上に美しく、心が静まり、身体の中に良い気が流れたよう。 
いつもあんなに穏やかな彼のなかにどうしてこれほどに強い力があるのか。お目にかかればかかるほどわからない(笑)けれど、彼の作品から感じるエネルギーは、いつも私を勇気づけてくれるのです。

駆け足、、、ではありましたが、今回の京都も素敵な時間を過ごすことができました。
早起きもしたけど、やっぱり寄ってよかったなぁ。
新幹線では珍しくウトウトしながら家路についた私でした。

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