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悲しい別れの日。

彼女との出会いは、今から15年前。
エストネーションの一号店オープンの時。
可愛くて元気で、いつも笑顔でみんなからも愛される素敵な仲間。
販売が大好き、人が大好き、、、そんな彼女は多くのお客様に愛され、売上もいつも上位で、彼女に会うためにお店に来るというお客様もたくさんいたことを思い出しました。

そんな彼女がこの数年癌と戦っていることを噂に聞きました。
幸せな結婚をして、のんびり楽しく暮らしているとばかり思っていたので、とても驚き、何だか気になっていた、そんな矢先。
エストネーションのオープニングスタッフの仲間から、彼女が亡くなったと連絡が入りました。
耳を疑い、できることなら誤報であってほしい。そう思ってロンドンから帰国したのですが、残念なことに、彼女は私達を残してひとり天国に旅立ってしまいました。
完治した人が一人もいないといわれる癌と必死に戦った3年半とお母様が話してくださったけれど、そんな癌だからこそ、できる治療と手術を繰り返し、笑顔を絶やさずに頑張って生きた彼女。
エストネーション有楽町店を元気に笑顔で走り回っていた姿と重なります。

そして、結婚生活が闘病生活だったとご主人から聞かされた時は、もうなんと言えば良いのか、胸が張り裂けそうでした。 列席した多くの友人の涙と、ご家族のありがとうございましたというその言葉に、何故こんな事が起こらなくてはならないのか? 神様は本当にいるの?と聞きたいくらいです。
でも棺に中の彼女に顔を見たら、、、その凄まじい病との戦いを終え、優しくかわいい彼女に戻っていたようにみえました。

よく頑張ったね。
もうゆっくり休んで良いのよ。
本当に、もうゆっくり休んでね。

そんな言葉しか浮かんでこなかった私。
悲しい別れの日でした。

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