20年前にバーニーズニューヨークの仕事にかかわり、一年に何回も通った街があのマンハッタン。
まっすぐに伸びるマンハッタンの道、そして高くそびえるビルすべてが大きくて強くて、最初の頃はその街、都市のパワーに負けそうになり下を向いて歩いていた自分がいたりしました。
しかし、何年かが経ち仕事に対して少し自信が持てるようになると、あの街のまっすぐな感じが気持ち良くて、もしかしたらこのNYに住むのも悪くないかも?なんて思う自分がいました。
仕事の合間に何度も足を運んだメトロポリタン美術館のカフェでは肌の色、体格、言葉の違う人が楽しそうに時間をすごし、そんな中にいる、いられる自分がとても気持ちよく、急に大人になったように感じたものでした。
日本人であること、アジアの血が流れている?、そんな外から自分を、日本を感じたのもこの時でした。
仕事でチームを組む時でも、今までの教育の違い、親や家族、友人とのかかわりあい方の差、自立、依存、自分をどこまで出していいのか?聞けばよいのか?
悩んだり、驚いたり、戸惑ったりの繰り返し。
それまで日本の中にいて何事も波風立てずに仕事や人と接していくことが一番安心だし安全と右にならえの教育?仕事に慣れていた私にとっては、個人個人が必ず自分の意見を言う、言わないと何も始まらないし伝わらないというNYのその頃の仲間のビジネススタイルに影響され、必ず白黒をはっきりつける、自分の仕事には自分が必ず責任を持ちやり遂げる、リーダーシップを持って進めていく、生きていきたいと思うようになっていきました。
できない事があれば、できないと言う、しかしできる人を探す、できる方法を見つける、、それをかなえてくれるブレーンを持つこと、自分の頭で考え組み立てること=それが仕事の基本。
仕事を楽しいと感じ始めていた30代の私には、すべてが驚きと勉強の連続。
この街のパワーと同じくらい強い衝撃を感じた日々でした。
だからあのころの私はいつもスーツやジャケットにミニスカート。
スキを見せたくない、彼らに負けたくない、、、そんなパワースーツ、キャリアウーマン(笑)スタイルで完全武装。
でも、あの時期があるから今がある、ファッションも仕事も生き方さえも大きく見つめなおすことができた日々。
最近、NYがとても懐かしく思えるのはそんな刺激がほしくなっている自分がいるのかも・・・今の自分、仕事を見つめなおしたい自分がいるのかもしれませんね。
みなさんもそんな時ありませんか?
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