仕事を楽しみ、自分らしさを貫き、その上夢も失わず、人にも優しい、、、、そんな本当に素晴らしい方々。
何をするのも、大変だった時代に美しい物、きれいな物を伝えたい、作りたい、そう思って進んできたその熱くて強い志は今の私には、あるのでしょうか?
そして何をするのも初めて、どこに行くのも、困難だった時代に、彼らを熱く動かした力は、何だったのでしょうか。
そういえば、私の父や母もこのお二人とは同世代。
戦争を経験し、いつも死と隣り合わせの青春時代を生き抜き、戦地では国のために戦った20代。
そんな数年を過ごし、何もない日本、東京に戻った時はどんな気持ちだったのでしょうか?
母なんて特にオシヤレ大好き、きれいな物大好きな人だったのに、そのすべてを戦争で失い、大切にしていたもの、あなたに見せたかったもの、家族の写真も含めて全部が東京大空襲で灰になったと悲しそうに話していたことを思い出しました。
でも、今週お目にかかった会長は、そんな時代だったからこそ、きれいな物、美しい物に飢えていた自分がいてそれを探して、伝えたかったのだと、私に話して下さいました。
世界中の国を旅して、文化、歴史、一流の物をみて、感じて、そして初めて今の自分がある、、、と。
なんて素敵な事でしょう。
私も、初めて行った国、都市では必ず美術館を覗いたり、一番素敵なホテルでお茶したりしながら、その国、都市歴史や今を自分なりに肌で感じる事はやってはいたけれど、それを50年前に実践されていてしかも仕事に繋げている方がいらしたなんて、本当に尊敬の念で頭が下がる思いです。
そして、80代の後半になられた今もそれを続けていらっしゃるなんて笑顔で話して下さったその生き方は本当に、前向きでなんて素敵なことでしょう。
知らない事、しらない時代のお話しを聞けてすごく勉強になりましたし、またいろいろ教えていただきたい気持ちで一杯の2時間。
いつまでも、オシヤレでセクシーな80sでいて下さい。
私も、負けないようにがんばりますので。
それから、同じ日の夕方、今年60周年を迎えられた世界中の誰もが憧れているデザイナーの方の来日ファッションショーを拝見した時。
そのコレクションの素晴らしさよりも、彼の凛とした姿に胸が熱くなり、背筋が伸びた瞬間。
やはり自分らしく正直に生きていきたいと、強く思った夜でした。
美しい物は人を幸せにする、でもそれは自分が心からそう感じたものに出会えた時に言える事。
せっかくファッションの仕事をしてきたのなら、それを見つけたい、伝えたい、作りたい、、、
それが私のこれからの使命、そしてそれが人が幸せにすることに繋がるはず。。。。。
素敵なお二人にメロメロでした。
Comments [2]
信念の揺るがない方は、本当に魅力的ですよね。幸田真音さんの本に出ていらした方に会われたのかしらなんて勝手に想像してしまいました。写真のアップも楽しみにしています。こんな季節ですから、どうぞご自愛下さい。
倉田様
メールをありがとうございました。この対談は12月のはじめにある媒体で紹介されますので、またお教えしますので楽しみにしていてください。
でも、信念のある方、、、本当に見習うこと、学ぶことが多くて素敵ですね。
私もそんな風に生きていけたら嬉しいのですが。。。。
では、またメールお待ちしています。
MIDORI
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