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日本の心

最近日本の着物に関連した仕事をお手伝いしています。そこには、今までにない美しい繊細で柔らかい色が並びます。子供の頃から見たような、あの母の着物の襟元、帯、帯留の合わせに共通するようなあの感じ。何故か自分の中では懐かしく、心がほぐれていくような気分。また、父と犬の散歩に出かけた時のあの彼の下駄の音、匂い。どれをとっても、美しく優しい思い出としてよみがえってきます。

商人の家に生まれた母はとても縁起を担ぐところがあり、子供の頃この色の意味はね、、、とか、この根付はつけているといいことがあるのよ、とか干支にちなんだ00とか、、なんてよく話してくれたものでした。今なら、興味も関心もありいろいろと教えて欲しいことも多いのですが、あの頃は子供だったので、、なんだかうわの空だったことが今頃になって悔やまれてなりません。
でも、日本人に生まれてよかったな、この繊細で静かな侘びさびなどを少しは感じられる、また楽しめる年になってつくづく思います。誰かの言葉ではありませんが、この美しい国日本をより身近に、また自分なりに感じ、育て、守って生きたい。

美しいものをきちんとみとめられ、感じられる心を持ち続けながら。

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