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無いものねだり

若い頃は、自分が何もできていないのに、あれもしたい、これもしたい、また、何もわかってくれない、わかってくれる人がいないと悩んだり、ひとりよがりをしていました。
でも、さすがの40代を過ぎてからは、何をするのも、またできないのも自分しだいと思えるようになりました。無いもねだりを何度も何年も繰り返してみても、そこからは何も始まらないし、何も変わらないということを、いろいろな経験を通して気づいたからです。

例えば、私がいくら何か知的な職業をしたいと騒いだところで、勉強も努力もしなくてはもちろんその資格も取れませんし、仕事として食べていけるようになれるはずも無いのは当たり前のこと。もしも本気でそうなりたいのならば、今日から、今から、寝る時間もなく今まで怠けていた分を取り返すべく机に向かわなくてなりませんし、そういう気持ちが無ければそんなことを軽はずみに言ってはいけません。また、うらやましがってもいけないはずです。

だから、私はこの何年か自分のやりたいことを探すとともに、できることは何か、またできていないことはいかにして補うべきかを、いろいろなやり方で学んできたつもりです。
人から教えていただいたり、本、新聞、映画、ETC、方法はその時の内容や場合によって違いましたが、それなりに努力(好きではない言い方ですが)はしていたつもりです。
そして、それだからこそ自分なりに少しは自信を持ってやってこれたのではないかと、最近やっと少しそう思えるようになりました。

よく他人と今の自分、これからの自分を比べてああなりたい、こうなりたい、どうしていいのか分からない?という人がいますが、そういう人、そう感じた時ほど自分の胸に手を当てて考えてみてください。自分が何かを学んでいるか?学びたいと思い行動を起こしているか?人とばかり比べていないか?と。
なりたい自分になり、やりたい仕事につけるのは並大抵なことではありません。そこには自分を見つめる冷静な目と、常に立ち止まらない気持ちと努力、学ぶ姿勢、受け入れる気持ちが必要です。

さあ、もう一度自分が何をしたいのか、どうなりたいのかを考えて見ませんか?無いものねだりではなく、本当のなりたい自分になるために。

Comment [1]

無いものねだり、人を羨ましがる、自己嫌悪。私は、23歳です。お客様と接する仕事がしたくてサービス業を選びました。しかし、実際は先輩方に気を遣うだけでサービスをし、お客様に喜んで頂けるような接客ができていません。自分は何のために今の職業に付いたのか、またこのまま自分を見失っていきそうで怖いです。社会人になるということは、遣り甲斐や達成感を得て自分を成長させていくものではないのですか?

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